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今回は尿細管異常症です。
今回は、17枚とたくさんの図を使ってとてもわかりやすく記載されています。尿細管異常は苦手という意識がありましたが、尿細管のトランスポーターやチャネル、傍糸球体装置など細かく図示されており、図をみながら読んでいくと、断片的に把握していた内容が整理できました。
医師や及び医学生向けに記載されていますが、看護師にとっても、わかりやすく覚えておきたい内容です。尿細管異常症を理解することで、尿細管異常症の患者に対する医師に指示を理解することができると思います。
近位尿細管、ヘンレのループの下行脚、ヘンレのループの上行脚、遠位尿細管、集合管、傍糸球体装置といった複雑な尿細管の機能について、多くの図を用いてまとめています。
RTA(Renal Tubular Acidosis:尿細管性アシドーシス)、Bartter syndrome(バーター症候群)、Gitelman syndrome(ギテルマン症候群)、Liddle syndrome(リドル症候群)の各種尿細管異常症の理解だけでなく、尿細管に作用する利尿薬についても記載しており、尿細管に関わることが理解できるように作成しています。
A4 41頁 図17枚
Keep in Mind
- 正常尿細管は、下行するところは水を通し、上行するところは水を通さない。
- 全ての尿細管の血管側には Na+ pump、K+ channel、H+/K+ antiporter、H+/Na+ antiporter、Cl- channel、有機アニオン channel があり、尿細管腔側には、H+ pump、 K+ channel、有機アニオン channel が存在する。
- 近位尿細管は尿細管腔側の膜に Carbonic anhydrase 活性がある。尿細管腔側に Na+/H+ antiporter《見方を変えれば Na+ - HCO3- symporter?》、血管側に Na+ - HCO3symporter がある。
・Henle の上行脚には Na+ -2Cl- -K+ symporter がある。 - 遠位尿細管近位部には尿細管腔側には Na+-Cl- symporter、血管側に Ca2+/Na+ pump がある。
- 遠位尿細管遠位部(屈曲部)には Na+ channel がある。
- 集合管皮質部には H+/K+ pump がある。
- 集合管髄質部には Aquaporin2 がある。
目次
尿細管の機能
尿細管異常症
臨床で役立つばかりでなく、国家試験対策にも役立つことでしょう。