Nursing Ach(ナーシング アッハ)、並びに、メディカル アッハ、ファーマシー アッハをご覧の皆様、旧年中は大変なご愛顧をいただき誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。
Nursing Ach として、初めてのお正月を迎えることが出来まして感無量でございます。
アッハグループは、医学知識を腑に落ちるようにお伝えすることを目的としてスタートいたしました。知識を文章で伝えることの難しさを痛感しております。しかるに、人間の文明の成り立ちにおいて文字で後世に知識を伝えることが出来るようになったことが大きな一歩であったように、医学知識の文字によるわかりやすい伝達こそが、医学、医療の進歩に欠かせないと考え、それを励みにスタッフ一同、今年も邁進いたします。
そもそも、このようなサイトを始めましたのは、インターネットに氾濫するいい加減な医学知識や無料ではあっても教科書を見れば事足りるような事項が余りにも目につき、しかもそれが本当の理解に基づいていないために、読後に何も残らないという印象を受けたただけでなく用語の使用法についても首をかしげるものが多々あったためです。
臨床経験の欠如によるためと言葉を大事にしていないためかと思われます。言葉の意味を吟味できないでどうして他人に物事の本質を的確に伝えることが出来ましょうか?
一例を挙げますと、最近特に目につくことが多くなった、「実臨床では云々」なる用語があります。
こんな用語は、かつて医師の世界に存在しませんでした。臨床とは常に実際的なのであって、「臨床では」で良いはずです。頭痛が痛いと言っているようなものです。このような言い回しを、学会などで直接には存じ上げないまでも敬意を抱いている先生の口から聞きますと、非常に残念な気持ちがいたします。このような先生は、たとえ私より偉大な先生であっても、後輩に、他人にわかりやすく的確に言葉として文章として伝えることは出来ないだろうと思われます。
また、医師の世界では、未だに技を盗めだの、処方をコピーしてその先生のお考えをくみ取れだのといった医師の品位を汚すような、または、前近代的な方法論が横行しております。よくわかった医師がそれを文書化すれば良いだけと思うのは私だけではないでしょう。後は経験だけで、経験は医師であれば誰でも積んでいけるものです。
しかし、先ほども触れましたように、文書化が実に難しい。本当の専門家同士が議論し合ってわかりやすいように文章を整理し推敲を重ねることが結局は近道なのだと思います。それを、実現しましたのが、Medical Ach なのでございます。
ただ、幾人かから御指摘を賜りましたように、価格が高いのではないか、という点につき、その方々に返信した内容を書かせていただきます。
そもそも先生方が本を購入されたとき、その本であぁこういうことだったのか、という点がいくつございましたでしょうか?
私どもも、本はよく購入します。当方の主旨に合いそうだな、参考になるかもとの思いからです。例えば、最近では、「なぜ何だろう?云々」3000円超、「云々で云々腎臓内科」3000円超、などです。前者は当方の価値判断では 0円の値打ち、後者は 1000円の値打ちです。前者に新しいことは何も無く、後者は既存の知識、考え方の単なるまとめ本だからです。
「誰も教えてくれなかった くすりの始め方・やめ方: ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ」石原藤樹 先生著 2500円 は当方の目標の一つです。当方の価値判断で 6000円以上の値打ちがあります。独自のお考えが 6つ以上鏤められ、しかも臨床経験と文献に裏打ちされているためそれが誤りでは無く、文章もわかりやすい。
Medical Ach の PDF には、あぁそうだったのか、そう考えればよくわかる、という点が必ず 2点以上は盛り込んであります。従って 2000円の値をつけております。さらに原則としてですが改訂版は無料提供です(詳しくはホームページでご確認ください)。
このようなことを返信いたしますと皆さん、納得していただけ他の分野の PDF もご購入いただけております。
最後に他の Ach も紹介させていただきます。
Pharmacy Ach は、医師の役に立つように薬剤師の視点からの医学知識の提供が目的です。その分野において、薬剤師の処方確認が起きないように、どのような確認をすることが多いのかを有能な薬剤師にお願いしております。このような視点は薬剤師自身にも、こういう点を医師に確認したらいいのか、と役に立つはずです。
Medical Ach は、医師の役に立つように現役専門家の視点からの医学知識の提供です。
本年も Nursing Ach、Ach グループを宜しくお願い申し上げます。